飛翔

作品原案として書き連ねています。 書きかけで試行状態ですが、踏ん切りをつけるために、一度手を離すことを目的としています。

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小さな目と小さな声2 : 「カテゴリーを立ててみたこと」②

 NHKの小森陽一氏が松本成長を論じる番組をみた。
番組では、歴史観の革命と題して、『日本の黒い霧』『昭和史発掘』などで果敢にノンフィクションの世界にも挑んでいったという観点で清張を取り上げていた。
 私たちが置かれている現代は、混とんとした社会となっている。氏は、歴史家による歴史への向き合い方では読み取れないものがあるとして、清張の歴史観から学ぶべきものがあると指摘する。
 清張は、占領期に起こったさまざまな怪事件の背後にGHQの謀略が潜んでいるとし、狂気が支配していたのではないかと示唆する。

 小森氏は、清張の歴史観の具体例として「下山事件」を取り上げていた。
 下山とGHQとのかかわりの中では、シャグノンという人物に焦点を当てる。彼は、鉄道へ関わったことがあるといった程度の経験しかなかったが、GHQにかかわることで、日本の鉄道を動かす立場を得る。
 今回のカテゴリーとのかかわりでいえば、「大きな声」を発することができる立場になったということだ。
 小林氏は、その時の彼の心理を、「嬉しいのだが、そこには失うことの恐怖もあった」と推理する。 そして、それは必ずしも言いなりにならない下山に怒りを持つとともに、恐怖を持つということだったのではないかと推論し、その狂気が事件の原因としていると読み解く。
 人間の危うさと壊れやすさ、そして壊れるとどこまでも壊れていくが、その加害は封印される。そんな壊れた人間性の寄せ集めで、人間性が回復しないで硬直している社会での出来事というのが、清張の歴史観だろうか。
 この壊れたものも人間もまるごと掴み取って、結果から原因を推論するのが、清張の小説だと言いたかったのだろうか。

 ここから、小林氏は、国を変えるのに直接行動しない人とどう向き合うかを問題提起する。
 しかし、自分はそちらに興味を広げない。
 シャグノンの「大きな声」をあげる人の心理に固執する。
 また、そこから「大きな声」を挙げる人を基にした記憶が、マスメディアによって積み上げられて歴史家による歴史観は造られてしまっているという主張に着目する。社会の歴史観は、本当の社会とか真実ということからは離脱して造られているという主張だ。
 「大きな声」に絡んだ集団の狂気から、ひるまず冷静にどう離脱していくかという思考して得たものというのが、「小さな声」というイメージだ。

テーマ:人生を豊かに生きる - ジャンル:心と身体

  1. 2009/11/28(土) 10:14:22|
  2. 小さな目と小さな声
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親馬シン

Author:親馬シン
 原点であるフィクション「夜の長い街にて」を整理していく中で、自分が求めていたものの輪郭が明らかになると思っていた。
 しかし、実際にはそうはならなかった。

 今は、知りたいことを追い求め、何も考えずに書きとめるだけだ。それでも充分満足している自分を感じている。

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