飛翔

作品原案として書き連ねています。 書きかけで試行状態ですが、踏ん切りをつけるために、一度手を離すことを目的としています。

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福島の子規2

 「はて知らずの記」をもとに、「福島の子規」として、福島駅に降り立って、桑折駅まで整理した処だが、福島民友新聞で「正岡子規の福島俳句紀行」と題して、白河駅からの子規の動きを整理したコラムを読んだ。
 自分が整理したものが、福島市「信夫の里」の子規とするならば、福島県の子規にあたるものだろうか。

 連載の上中と来ているので、恐らく三回に渡る連載になるのだろうか。
 著者は、松宮輝明氏(日本大学工学部非常勤講師)。見出しとして、『病身押し「奥の細道」追体験』・『白河で結城城跡訪ねる』ということだ。その骨子は、故郷を想う心を基盤として、子規が訪ねた所を詳細に確認していきたいというものと思われる。
 少し違うのが、表現者の子規と人との交流性の問題の捉え方だ。
 個人的には、この旅の意義を、交流性を断ち切って表現者として確立したということに置こうとするが、ここでは、その交流性についても地域の誇りを重ねた意図するところだろうか。
 そのこととかかわるのは、結城氏の古城を訪ねた後、子規が白河に戻り、遊郭の一角にある中町の俳諧師の中嶋麗(俳号山麓)宅に泊まったことだ。
 そこで、「夕顔に昔の小唄あはれなり」と詠んだ事を紹介し、この中嶋麗氏を次のように紹介する。
 58歳の中嶋は小学校の教師で、子規とは俳句を通して交友があった人物。
翌日早朝、子規は、町外れを散策し、天満宮を散策したが、そこには、昭和23年に白河の俳人古川竹翁が建立した子規の句碑があることも紹介する。

 また、同じ日には、明治俳壇の大御所「明倫講社の三森幹雄」の紹介状を携えたことで、須賀川の俳諧師道山壮山を訪ねたことを紹介する。そこには、当時の大御所の紹介状があることで、合えるような偉大な方が須賀川の壮山であること、また、江戸時代、須賀川に可伸、等窮、雨考、たよ女らの俳人や銅板画家の亜欧堂田善などの文人が多数輩出したという誇りと結びつけている。
 それは、その通りなのだが、旧来の表現と決別できない表現者としての子規というのが、自分の見方だ。
故郷の文人の偉大さを見通した子規の鑑識眼というよりは、壮山と俳諧談義で大論争となり、宿泊を辞退し郡山町駅舎に泊まったという事実に着目してしまう。
 ここで、子規は、東碧梧桐に、老年の壮山について「東北の宗匠は旧依然の俳諧で頭が固く話にならない」と手紙に書いていることを紹介する。
 このコラムから、表現者の子規が、この交流性の問題に悩み苦しむ様子をとらえるという自分の見方は偏っているのかもしれない。
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テーマ:散文 - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/09/10(金) 18:16:32|
  2. ○ 福島の子規(ノンフィクション)
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Author:親馬シン
 原点であるフィクション「夜の長い街にて」を整理していく中で、自分が求めていたものの輪郭が明らかになると思っていた。
 しかし、実際にはそうはならなかった。

 今は、知りたいことを追い求め、何も考えずに書きとめるだけだ。それでも充分満足している自分を感じている。

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