飛翔

作品原案として書き連ねています。 書きかけで試行状態ですが、踏ん切りをつけるために、一度手を離すことを目的としています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

福島の子規2-6

 子規の宿泊した旅館として、「和田屋」というのと「松葉館(松葉屋旅館)」というのがあるがあることを先に記した。その内の「和田屋」については、まだどこだか分からず、「松葉館(松葉屋旅館)」は湯野側の旅館であることに違和感があった。
 その「松葉館(松葉屋旅館)」の紹介を確認していて、違うのではないかというのを見つけてしまった。それは、創業の時期だ。沿革の中で、創業90年余という歴史を誇っている。
 

明治45年3月,摺上川中流の湯野地区に割烹旅館新松葉として木造2階建てで開業しました。創業以来現在も生き続けている松の木がシンボルで,飯坂温泉の中でも屈指の歴史を誇ります。


 「初代芳賀チヨが当時の松葉屋から分家しって現在の基礎を築きました。」というので、その本家松葉屋が、飯坂にあった可能性はありそうだなと思いつつ、違和感が解決したわけではない。

 「正岡子規の福島俳句紀行」と解釈が少し違う所がある。その事について確認しておく。
 その一つは、子規は、ここ飯坂から桑折に向かい、そこから汽車で岩沼に向かうのだがそこで、葛の松原に立ち寄っている。
 それを、「正岡子規の福島俳句紀行」では、飯坂から人力車で桑折に出て、葛の松原から岩沼に向かったとする。
             松原寺

 表現者子規として考えた時、彼はこの葛の松原を通過せずに立ち寄ったということが、二つの意味で重要だと思っている。
 まず、桑折の葛の松原に立ち寄った事であり、そこの茶屋で休んだことだと思うのだ。
 もう一つが、休んだ茶屋で話したのは俳人ではなく、ごく普通の店番の方であり、その方々との交流を「はて知らずの記」できちんと書き留めていることだ。

 子規は、葛の松原については、古歌に詠まれたところだとだけ紹介する。
 「『世の中の人にはくずの松原と いはるゝ身こそうれしかりけれ』と古歌に詠まれた処だ。今も松原といふ名は残っているが、肝心の松林などは見えない。
 昔はどんな風景だったのだろう。」
 こんな具合だ。
 そして、ここの茶屋で1時間程休むのだが、それは、故があってとだけ記す。
 「野面から吹いてくる風が寒くて、病の体には耐えられないので、あまりに顔色が悪かったのか、茶屋の老婆にいたわられてしまった。
 しいて、病ではないというと、側にいた御嫁さんがほほ笑んで、都の人は色白だから、我々は、土地の百姓しか見慣れていないので、わずらっているのかなと見えても、そうではないんですねなどととりなす田舎訛りもなかなか趣がある。
 『人くずの身は死にもせで夏寒し』 」
スポンサーサイト
  1. 2010/09/22(水) 13:20:58|
  2. ○ 福島の子規(ノンフィクション)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<福島の子規2-7 | ホーム | 福島の子規2-5>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://shin485.blog10.fc2.com/tb.php/128-9042a8d3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

タグそして検索

プロフィール

親馬シン

Author:親馬シン
 原点であるフィクション「夜の長い街にて」を整理していく中で、自分が求めていたものの輪郭が明らかになると思っていた。
 しかし、実際にはそうはならなかった。

 今は、知りたいことを追い求め、何も考えずに書きとめるだけだ。それでも充分満足している自分を感じている。

最新記事

カテゴリ

2014年10月15日までの発信内容 (10)
庭に集まる虫 (1)
花壇の花々 (2)
話題考2014-9 (6)
2014年9月15日までの目次 (3)
【会津へ向かう途中の風景から】 (1)
福島のイベント情報 (1)
2010年までの目次 (166)
○ 夜の長い街にて(フィクション)  (30)
○ 福島の子規(ノンフィクション) (52)
話題考 (49)
日々雑感 (28)
小さな目と小さな声 (6)
日々雑感2014 (1)
2014 (1)
2014年11月15日までの発信 (0)

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QRコード

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。