飛翔

作品原案として書き連ねています。 書きかけで試行状態ですが、踏ん切りをつけるために、一度手を離すことを目的としています。

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「芭蕉翁の細道紀行を極めようとする」:福島の子規2-25

 子規の奥州の旅について福島のかかわりで紹介されるのは、ほとんどが白河の旧派宗匠中島山麓と須賀川の道山壮山を訪ねたことである。そして、この旧派宗匠を否定しているとして、「文学八つあたり」と碧梧桐宛て手紙を紹介する。
 その骨子として、「芭蕉雑談」の芭蕉を神格化し、あるいは現実に神事として崇ぶ宗匠を批判することとからめることが多い。ポイントは、おおよそ、次の三点だろうか。
 ○ 子規は、一応幹雄の俳業の翳を認めていた。→紹介状を貰う。
 ○ 子規は、旧派宗匠側を軽蔑しているが、この旅でそれを確認する。
 ○ 根底には、書生気質の抜けぬ子規の自負と態度がある。

 俳句を志す方は、その挫折した旧派宗匠との俳諧談義とか、新派歌人との交流といった人との出会いに心惹かれるらしい。
 著名な人との交流のない福島駅を降りた子規について、その詳細を記されているものを余り見ない。せいぜい経過を記して、次の新派歌人との交流があった仙台まで論を飛ばすことが多い。
 しかし、旧派宗匠との俳諧談義について郡山で挫折した後、その飛ばされた「本宮、南杉田などを経て、24日には福島に着いて、ひどい疲労感に苦しみながら仙台に入る」その間の子規は、無為にすごしていた訳ではない。
 子規の「奥の細道」の旅では、二つの行動目標があったはずだ。その一つは、確かに地域に根差した宗匠との俳諧談義であり、その中でできれば旧派宗匠を論破しようと云うような青臭い事まで考えていた可能性もある。しかし、もう一つの目標があったはずだ。
 それは、出発前に「奥の細道」を写し取ったりしているように、芭蕉翁の細道紀行を極めたいということだ。
 本宮からの子規は、その心意気で旅をしている。福島駅に着いてからの子規は、福島宿に一泊して信夫山に登り、福島の街を描写した。そして、次の25日には文知摺観音経由で飯坂に出立する。忠実に芭蕉翁の細道紀行をたどるという目標に向かって行動している。
        文知摺観音6

 子規は、福島から文知摺観音へ向かい、そして飯坂へ向かう。
 子規は、芭蕉の足跡をたどるという当初の目的通りに、忠実にその跡をたどる。ただ、暑さで体調を崩してしまうというハプニングが起きている。
 道は、平に整備され立派な道で苦労はなかったのだが、照りつける太陽の熱を避けるものが何もなかったという。新道が整備されたばかりで、樹木を植えるというところまでには至っていなかったという。それで、このくそ暑いのに、それを避けて涼しさを求めて休むところもなかったということだ。テーマは<凉し>のようだ。
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テーマ:エッセイ - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/10/14(木) 09:35:14|
  2. ○ 福島の子規(ノンフィクション)
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Author:親馬シン
 原点であるフィクション「夜の長い街にて」を整理していく中で、自分が求めていたものの輪郭が明らかになると思っていた。
 しかし、実際にはそうはならなかった。

 今は、知りたいことを追い求め、何も考えずに書きとめるだけだ。それでも充分満足している自分を感じている。

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