飛翔

作品原案として書き連ねています。 書きかけで試行状態ですが、踏ん切りをつけるために、一度手を離すことを目的としています。

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「芭蕉翁の細道紀行を極めようとする②」文知摺観音へ:福島の子規2-26

 地域の資料で子規の来福を取り上げる時には、文知摺を中心に紹介される。例えば「福島の歴史」では、文知摺観音へ立ち寄ったことを中心に次のように紹介される。
 「明治26年(1893)7月新しい時代の俳句について活発な改革を提唱し「日本新聞」に俳句蘭を創設していた?正岡子規が福島町と飯坂町を訪ねて2泊し、文知摺観音で「涼しさの昔を語れしのぶ摺り」の俳句を詠みました。」
 信夫摺観音には、休むべき木々もない道を暑さに耐えながらやってくる。やっとの思いで、山際木立から光が漏れる風景の信夫摺り観音にたどりつく。
         文知摺観音1
 そこで眼にした風景を、次のように紹介している。

 正面に桜の木が高く植えた下に蕉翁惹摺の句を刻んだ石碑がある。
 其後に柵で囲んだ高さ一間、広さ三坪程のところに、出ている大石が忍摺の名が残ると聞いた。
 その左の石階を登ると、観音堂はそれほど壮大さはないが彫鏤色彩を凝している。昔のさまは偲ばれる。
         文知摺観音3

 忍摺の名が残こる大石が、芭蕉が訪ねた石でもあって、石の表面に愛しい人の姿があるという伝説がある。

 子規は、虎女の恋焦がれる河原の左大臣が、都で華やいだ経歴と才能のある方であった事を中心に描写する。
昔、河原の左大臣という世にときめく男前の大臣がいた。花を愛でては、榮華に誇って、月をながめては歌を連ね、風雅をことのほか愛した日々の明け暮れであった。
 それが、陸奥の国守となって、遠くの事と聞いたことがある名所のあはれが、それが身近なこととして心に入る身の上になった。華々しく咲いた花も三日もたない。月は満ちて一夜にかげってしまうという世のならいのようだ。
 子規は、この伝説の出会いから別れのシーンまで、浄瑠璃の語りのような表現で描写して、(7)の福島宿の項を終える。
 「奥の細道」の構成が、浅香の里を「二本松より右にきれて黒塚の岩屋一見し、福島に宿」り、「あくれば、しのぶもぢ摺の石を尋て、忍ぶのさとに行く」ことになっている。このこととかかわって、信夫の里の山を訪ねてることとこの石と出会ったことを、福島の項にまとめたかったのだと思うのだが、どうだろうか。

 子規は、「はて知らずの記」の「文知摺観音から飯坂へ向かう記」を、この伝説の虎女の恋焦がれる思いからをスタートさせるという構成にする。
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テーマ:エッセイ - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/10/15(金) 11:26:21|
  2. ○ 福島の子規(ノンフィクション)
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Author:親馬シン
 原点であるフィクション「夜の長い街にて」を整理していく中で、自分が求めていたものの輪郭が明らかになると思っていた。
 しかし、実際にはそうはならなかった。

 今は、知りたいことを追い求め、何も考えずに書きとめるだけだ。それでも充分満足している自分を感じている。

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