飛翔

作品原案として書き連ねています。 書きかけで試行状態ですが、踏ん切りをつけるために、一度手を離すことを目的としています。

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「芭蕉翁の細道紀行を極めようとする⑦」飯坂温泉:福島の子規2-30

 現在、ここの共同浴場は、「鯖湖湯と称する湯場」が一ケ所だけあって、愛宕神社を挟んでその南側には足湯があるという状況だ。
 子規が訪れた時には、その足湯の場所が旧「鯖湖湯」だ。この旧「鯖湖湯」は、明治二十二年に改築されたものが、何年か前まであった。それは、今の鯖湖湯と同じ向きと形で、南側の道路に面していた。
 子規は、四年前に新築されたその鯖湖湯をみているはずだ。今「鯖湖湯」とされるのは、子規の時代にはもう一つの湯場で、旧「透達湯」だったはずだ。本当は、その二つの風呂のどちらに入ったのかは定かではない。
新し好きの子規は、その鯖湖湯の方を選んだのではないだろうかとは思う。
滝の湯別角度
 最近分かったのだが、この時代に、飯坂温泉で賑わっていたのは、こちらの浴場ではなく、共同浴場「滝の湯」を中心とした温泉街だったようだ。元々はこちらが賑わいを見せていたのだが、老舗の旅館が、「滝の湯」にその本拠を移し始めた頃のようなのだ。
                湯野資料地図2
 少なくとも、老舗の花菱館と枡屋は、この時代に滝の湯に移動しているようだ。
花菱館は、鯖湖湯温泉の旧館を土湯温泉から移動する事を考えていた中村屋に譲り、滝の湯温泉に新館を建てて花水館と称した。老舗の花菱館については、先に花水館と中村屋の情報から確認できていたが、枡屋についての情報は今までなかった。
 それが、最近その老舗花水館が倒産し、買収されたというニュースを確認していたところだが、明治後半から大正前半にかけての地図の中で、鯖湖湯温泉と滝の湯温泉の両方に枡屋が存在したことを見つけた。それで、絵ハガキなどを確認してみると、枡屋さんもこの時代に、同じようにこちらに移動してきたように思えるのだ。
         飯坂散歩8舞鶴の松

 絵ハガキなどから推測するに、この門構えが枡屋さんだと思えるのだ。予想通りなら、子規がこの枡屋を見ているような気がしている。
 それでも、子規は鯖湖湯温泉の共同湯に浸かるのであって、芭蕉を追う心意気が分かる。それで、子規が宿泊したという前庭に山吹が咲く宿は定かではないし、いろいろな説もあるところだが、それでもこの共同湯の近くの旅館ではないかと推定する理由の一つに加えたいと思う。

 鯖湖湯の現在の景色は、その時代に近い旅館街の風景だと思っている。鯖湖湯の西側の「ほりえや」という木造三階建ての渋い建物の旅館は、創業が明治十五年だ。その向かいの旅館「なかむらや」は漆喰のずっしりとしたレトロな建物だが、ここもそのままの風景だったようだ。当時は、モダンな建物として写っただろうか。そして、この時代、建物の様子は分からないが、中村屋の向かいに枡屋があったようだ。
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テーマ:エッセイ - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/10/21(木) 16:57:25|
  2. ○ 福島の子規(ノンフィクション)
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Author:親馬シン
 原点であるフィクション「夜の長い街にて」を整理していく中で、自分が求めていたものの輪郭が明らかになると思っていた。
 しかし、実際にはそうはならなかった。

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