飛翔

作品原案として書き連ねています。 書きかけで試行状態ですが、踏ん切りをつけるために、一度手を離すことを目的としています。

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「芭蕉翁の細道紀行を極めようとする」飯坂温泉②:福島の子規2-31

 枡屋さんを「飯坂温泉史」で確認してみたら、湯沢の「枡屋」と滝の湯の「枡屋」のかかわりは、先に推定しているような事なのかどうかは分からないようだ。
 子規がここに来た時に近い風景を確認したいので、ここに表現される「枡屋」を抜き出してみる。
 まずは、湯沢の「枡屋」は次のように紹介される。
 

鯖湖温泉の左側にあり、三階層の旅館にして、他は中村屋旅館に同じ。

 そこで、同じとされた中村屋旅館は、次のように紹介される。

 湯沢第一の旅館とす。高楼魏然(※高く大きくて立派な様)、客室の設備、能く浴客の喜ぶ所なり、宿料も至って低廉(ていれん※料金が安いこと)なり。鯖湖温泉には内湯のごとく往復便宜なり。


 地図では、その枡屋の東側に「タカノヤ」があるが、この温泉史でも次のように紹介される。
 

湯沢にあり、民衆旅館として宿価至って低廉なり、鯖湖温泉に10数間。


 ここには、掘江屋旅館、中屋旅館といった現在もある旅館名が並ぶ。この説明を読むと、この辺りの旅館は当時の雰囲気を残しているということが伺える。
 ここに紹介されていて、現在はその姿が見うけないのは、中島屋旅館と油屋旅館だ。
 油屋旅館は、「透達湯の正面にあり、他は掘江屋旅館に同じある。」と紹介される。当時の透達湯が、現在の鯖湖湯なので、その道を挟んだ東側だ。そういえば、この辺りが整備される前に、それらしい雰囲気の建物があったという記憶がある。多分それだろうと勝手に思う。
 油屋旅館は、地図には見えないが、中屋に同じとしているので、恐らくその近くに、似たような旅館があったのだろう。
        花水館2の5

 次に、滝の湯「枡屋」を確認する。滝の湯の旅館は、一軒ずつ温泉質が紹介される。内湯だったのだろう。

 滝野温泉の傍ら摺上川の西岸に枕す。花水館、角屋旅館と相比し、飯坂三大旅館の一なり。客室宏壮東公園の桜期、愛宕の秋月は座がらにして賞翫(しょうがん)すべく頗ぶる風致に富む。勤勉厚遇を以て聞ゆ。


 ここの三代旅館が、花水館、角屋旅館とこの枡屋温泉とのことなので、残りの二館を確認する。まずは、角屋温泉(枕水楼)。

 飯坂三大旅館の一にして、摺上川の西岸にあり、客室は高尚なる意匠を凝らし皆岩壁に倚り、川を隔てて愛宕東のニ公園に対す。眺望絶佳、都人士の嗜好に適し浴客の待遇遺憾なきを期せり。


花水館温泉

 飯坂温泉中第一の旅館にして、十綱橋より3町、摺上川の上位にあり。建物の宏壮優美、箱根伊香保に遜色なし最も眺望に富み、体裁又風雅にして、常に浴客の厚遇に勉む。貴顕大官の来遊せらるるや必ず此の館に投す。特に各宮殿下の御投宿の栄を賜ふ実に本県下代表的旅館とす。

 ここには、他に寿富貴温泉がある。

 赤川新道花岡町にあり。割烹花月と相対す。専属内湯の設備あり。元此の温泉も割烹店なりし、現今専ら鳥料理を以て聞ゆ。


 この温泉近くには、摺上川沿いに、十綱湯から波来湯、そしてこの滝の湯まで小さな旅館が並んでいたようだ。
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テーマ:エッセイ - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/10/23(土) 10:19:43|
  2. ○ 福島の子規(ノンフィクション)
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 原点であるフィクション「夜の長い街にて」を整理していく中で、自分が求めていたものの輪郭が明らかになると思っていた。
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