飛翔

作品原案として書き連ねています。 書きかけで試行状態ですが、踏ん切りをつけるために、一度手を離すことを目的としています。

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芭蕉翁の細道紀行を極めようとする」飯坂温泉⑥:福島の子規2-35

 「子規は、二十六日は飯坂の温泉を味わって身も心も休ませている。
 まずは、朝の十綱橋まで散歩だったということだ。
 朝の冷気が単衣を透して、あたかも二三月と擦れ違っているようだった。(※単衣:裏地のない和服のこと。慣習として6月から9月まで)
 氷室だにあるべき山のいで湯かな
 そして、旅亭に帰ってからは昼寝する。その夢の中で一句を得る。ちょっと心に残ったというので、それを記している。
 涼しさや羽生へさうな腋の下

 ここで出会った16~17歳のここで働く若者との会話も紹介する。
 この若者は、生れは越後で、早くから故郷をはなれて、諸国をさまよっているようだ。今は此地に足を留めているが、初めからここに落ちつくつもりもなく、日本中を見物して渡っていく覚悟という。しかし、出来るならアメリカに渡ってみたいという。
 年若いのに志が大きいので面白く、いろいろな事を話した。名は何というと聞くと、平蔵と答へた。
 それで、戯れに詠む。
 平蔵にあめりか語る涼みかな
 明日27日は、土用の丑の日なので、近くの村々から来る浴客は、夜になって絶えない。旅店は空室が無く、青楼余妓もないという盛況だったとのことだ。

 子規は、ここで大鳥城の佐藤氏を紹介する。

 当地は佐藤嗣信等の故郷で、その居城の跡は温泉から東に半里ばかりに在る。医王寺といふ寺には、義経弁慶の太刀笈などがあるという。
 それで、此地の商家の多くは佐藤姓を名のると見える。


 実際は、子規のいる飯坂温泉から大鳥城は西にあり、医王寺は南にある。「東に半里」とするのは、「奥の細道」が描く大鳥城と医王寺のイメージだ。
 事実を知りながら細道紀行に描写するイメージを大切したというのか、それとも、本当に芭蕉翁の細道紀行のフィクション性に気付かなかったのかは分からない。
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テーマ:エッセイ - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/10/28(木) 04:59:52|
  2. ○ 福島の子規(ノンフィクション)
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 原点であるフィクション「夜の長い街にて」を整理していく中で、自分が求めていたものの輪郭が明らかになると思っていた。
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