飛翔

作品原案として書き連ねています。 書きかけで試行状態ですが、踏ん切りをつけるために、一度手を離すことを目的としています。

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「芭蕉翁の細道紀行からズレはじめる」:福島の子規2-38

 芭蕉翁を極めようとしながらも、ずれてしまった事を確認している。
 その中で、子規は見失ってしまったものがある一方で、芭蕉翁を超えていると思われることもあることを確認した。
 このずれにかかわって、もう一つ乃観点がある。それは、芭蕉の「奥の細道」のフィクション性とかかわっている。
 子規は、飯坂から真っ直ぐ「笠島」に向かう。それで、「武隈の松」を飛ばしてしまうのだが、これは「奥の細道」が、その順序を変えて記述してあることによるのではないかと想像される。
 芭蕉達は、実際には「白石」→「岩沼」→「名取」の順に通過して仙台に入っている。それを、「奥の細道」本文では「白石」→「名取」→「岩沼」に歩いて仙台に入ったように筋道を変えている。更に、実際の宿泊の白石ではなく、「岩沼」に旅寝をしたことに変更されているのだ。
 子規は、その本文に沿って「名取」をめざし、「岩沼」の「武隈の松」を飛ばしたのだろうと思われる。

 子規が飯坂から桑折駅をめざし、福島を後にするのだが、子規の移動の意識をイメージしやすくするため、当時の鉄道事情を確認しておく。
 桑折駅から信夫の里を立ち去るのに、桑折駅というのは、当時はここしか出立する駅が存在しないからだ。手前の伊達駅が、長岡駅として開業するのは、明治28年(1895)なので、子規の時代にはこの駅はない。従って、福島の次の駅から汽車に乗れるのは、この桑折駅しかない。次の駅は、明治24年(1891)開業の「越河駅」→明治20年(1887)開業の「白石駅」、「大河原駅」→明治24年開業「槻木駅」→明治20年開業「岩沼駅」→明治21年開業「増田駅(現名取駅)」、そして明治20年開業「仙台駅」、終点「塩竈駅(塩釜埠頭駅)」というイメージだったろうか。
 詳しくは書いていないが、子規は、その中で「増田駅(名取駅)」に降り立ったのだろうと思われる。
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テーマ:エッセイ - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/11/01(月) 17:28:34|
  2. ○ 福島の子規(ノンフィクション)
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 原点であるフィクション「夜の長い街にて」を整理していく中で、自分が求めていたものの輪郭が明らかになると思っていた。
 しかし、実際にはそうはならなかった。

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