飛翔

作品原案として書き連ねています。 書きかけで試行状態ですが、踏ん切りをつけるために、一度手を離すことを目的としています。

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「芭蕉翁とずれはじめる」:福島の子規2-39

 「はて知らずの記」では、「武隈の松」も聞いただけで行かなかったとする。しかし、「正岡子規の福島俳句紀行」は、福島を去った子規の紀行を次のように紹介する。福島からは、汽車で岩沼に向かったとするのだ。

 人力車で桑折の葛の松原より岩沼へ向かう。子規は桑折より汽車に乗る。子規は仙台・松島・大石田そして酒田、八郎潟・秋田・大曲と紀行し、水沢より夜汽車に乗り東京への帰路に着いた。

 岩沼へ向かったが、「武隈の松」は、聞いただけで立ち寄らなかったと解釈するらしい。
 岩沼で降り立った補助資料が存在するのかもしれないとも思う。というのは、目にするどの資料も、子規の行程が、「岩沼→ 実方中将の墓→ 笠島→増田→仙台→国分寺」となっているのだ。

 子規は、中将の墓を探す状況を次のように描写する。
 「巡査が一人、草鮭で後から追いつかれた。「中将の墓は」と尋ねたら、ついてきなという。道々、いたわられながら珍らしい話などを聞いていると、病苦も忘れて一里ばかりの道は難なくたどり着く。その笠島の仮住居にしばし憩う。そこに坐割って眺めると、見渡す青田はても無く渺々としている。

 すゞしさは燕のし行く田面かな

 地図を開いて、道程を細かに教へてくれる。とても親切な人だった。野脛4~5町を過ぎて岡の上の杉が暗く生いこめる中に古い社があったとする。」

 「はて知らずの記」では、ここを名に高い笠島の道祖神だとして、芭蕉の「奥の細道」とかかわらせながら、この神社の言い伝えと実方の物語に導いていく。この描写からは、芭蕉翁と似たような状況だったことが想像される。

 その芭蕉は、次のような状況だったと記録する。
 鐙摺や白石城下を通り過ぎて笠島郡に入ったので、かの藤中将実方の墓がどこにあるのだろうと思い人に尋ねてみると、「ここから遥か右に見える山の際にある里を箕輪・笠島と言い、道祖神の社やかた見のすすきが今も残っています」と教えてくれた。

 子規も芭蕉も、たどり着くのは、道祖神の社であり、これが実方に結び付くという事だ。

 とりあえず、この神社にかかわる言い伝えの物語を「名取市史」で確認しておく。
 「ある高貴な女性が、商人と肉体関係を持ったため、京の都を追放され、この里で亡くなった。その女性を祀っていて、祈願すれば霊験あらたかだ。」というものだ。そこに、実方とかかわる物語が展開する。
 「里人が、あなたも『京の都に帰らせてください』と祈願してはどうですかという。実方は、そのような下品な神に祈願する必要はないとして通過しようするのだが、神が激怒して、実方を落馬させてしまう。実方はその落馬が原因で病気になり、失意のうちに死んでしまう。
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テーマ:エッセイ - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/11/06(土) 18:22:40|
  2. ○ 福島の子規(ノンフィクション)
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Author:親馬シン
 原点であるフィクション「夜の長い街にて」を整理していく中で、自分が求めていたものの輪郭が明らかになると思っていた。
 しかし、実際にはそうはならなかった。

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