飛翔

作品原案として書き連ねています。 書きかけで試行状態ですが、踏ん切りをつけるために、一度手を離すことを目的としています。

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「芭蕉翁とずれはじめる」:福島の子規2-41

 「福島の子規2-38」で、桑折駅から「増田駅(名取駅)」に降り立ったかもしれないとしたが、「はて知らずの記」に、確かに「岩沼に向かう」とあるのを見逃していた。訂正する。「福島の子規2-39」で、岩沼へ向かったが、「武隈の松」は、聞いただけで立ち寄らなかったと解釈するらしいと表記した通りのことらしい。
 地図で確認すると、「武隈の松」へ立ち寄るためには、一度戻る必要がある。しかも、「武隈の松」は、その時代時代によって、変化する事を特徴としているようだ。更に、子規は、その前に「葛の松原」に立ち寄ってイメージを固めているという事情もある。
 そんな背景があったと想像する。

 子規は、医王寺を見逃して、桑折駅から「伊達の大木戸を夢の間に過ぎて」岩沼に降り立つことで、「奥の細道」から、佐藤兄弟や義経・弁慶のイメージを消し去って「笠島」に向かっている。
 そして、新たに「葛の松原」に立ち寄り、実方の墓を訪れる。これらの一方は、芭蕉翁が無視したものであり、もう一方は行きたかったが遠くから見て通り過ぎてしまったものである。
 このことによって「奥の細道」は、新たなスポットライトが浴びているということではないかと思うのだ。それが、都でちやほやされた方が、奥州の地で最期を迎えると云う野垂れ死にするという生き様だ。

 子規は、実方を紹介する。

 中将は一條天皇の御時の歌人なり。ある時御前にて行成卿の冠を打ち落しゝより逆鱗に触れ それとはなく奥羽の歌枕見て来よと詔を蒙り 処々の名所を探りて此処にかゝり給ひし時 社頭なれば下馬あるべきよし土人の申しゝに さては何の御社にやと問ひ給ふ。


 そして、その実方の最期の落馬の様子をイメージする。

 土人しかじかの旨答へしかば そは淫祠なり馬下るべきにもあらずとて阪を上り給ひしに 如何はしたまひけん馬より落ちて奥州の辺土にあへなく身を終り給ふとそ聞えし。


 そして、現地で具体的なイメージを膨らませている。
 道横に曲って薬師堂を下ると、実方の中将が落馬した所はおおよそこの辺だろうか、……。
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テーマ:エッセイ - ジャンル:小説・文学

  1. 2010/11/09(火) 17:58:26|
  2. ○ 福島の子規(ノンフィクション)
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Author:親馬シン
 原点であるフィクション「夜の長い街にて」を整理していく中で、自分が求めていたものの輪郭が明らかになると思っていた。
 しかし、実際にはそうはならなかった。

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