飛翔

作品原案として書き連ねています。 書きかけで試行状態ですが、踏ん切りをつけるために、一度手を離すことを目的としています。

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話題考8 : 「皇族の墳墓としての箸墓」

 話題考1で、「箸墓は卑弥呼の墓」との情報について考えてみたところだったが、毎日新聞余禄でこの話題を取り上げている。
 かつては、文献を読み解き、推理を積み重ねても幻にしか見えなかった邪馬台国がこういった研究の積み重ねで実像が伺えるところまで近づいたとして、科学の力を借りて卑弥呼の裳袖に手が届く日を楽しみしたいと期待感で締めくくっていた。
 放射性炭素年代法もデータを蓄積し、より信頼度を増すようになるという方法論の進歩への期待感だ。
 客観的イメージが先行し過ぎることはないかの危惧はあるが、科学的手法に期待感はある。

 この墳墓、もう一つの問題がある。
 皇族の墳墓として宮内庁が管理し、直接の証拠集めが困難なのが、いささかもどかしいとさりげなく指摘している。
 しかし、このもどかしさはもっと深刻なはず。このことで、学会が古代史を明らかに出来ないという限界を抱え込み、純粋な探求欲求を失わせるのを見たことがある。

 前方後円墳の上位20位のうち、4基以外は陵墓と陵墓参考地を占めているとのことだ。宮内庁が、聖域として不可侵を主張しているので、この門が開かない限り、日本の歴史の根幹はあきらかにならないということらしい。

 古墳の正確な被葬者が認定されていないものもあるし、陵墓の実際の被葬者と宮内庁が認定する天皇皇族とは食い違うという批判もある。
その具体例の一つに、この奈良県櫻井市の箸墓古墳が入っている。
 この墳墓は全国に広がった前方後円墳の第1号とされて、邪馬台国が近畿にあるとみる研究者からは卑弥呼の墓との推定なのだが、宮内庁は、孝霊天皇の皇女の墓に指定しているようなのだ。
実際には、その位もどかしさも深刻なようだ。

 「毎日新聞」(2008.3.7)によると、こういった問題の象徴的なのが、6世紀の継体天皇が、宮内庁は太田茶臼山古墳とするのに対して、学会は、この古墳は5世紀の築造だとして、高槻市今城塚古墳だとする。また、世界最大級の仁徳天皇陵も在位時期に比べて新しすぎるといわれている。

 昨年2月22日の奈良市の神功皇后の陵に立ち入って、学会側が主導した初の陵墓調査が行なわれたというニュースには、こういった問題の背景があったようだ。
ただ、画期的というが、この時の出来事は学者が墳墓の柵から中に入っただけでしかないともいえる。

 この時の話題をもとに、陵墓公開問題を整理しておく。

 「毎日新聞」が、2008.3.7に大阪歴史学会の岸本直文氏の寄稿文を載せたのに続いて、「朝日新聞」が、2008.3.12に、「もっと知りたい」ということで、この問題に触れていたものだ。

「朝日新聞」には、「陵墓公開への経過」が整理されていた。
 65年 考古学者の森浩一氏が著書で宮内庁の陵墓指定の矛盾を指摘
 72年 日本考古学協会や文化財保存全国協議会などが陵墓古墳の保存を求める決議
 76年 日本考古学協会など10学会が陵墓の保護と公開を求める声明
 79年 宮内庁が研究目的での外周部までの立ち入りを認める内規を作成
 同 年 陵墓の修理に伴う調査現場限定公開スタート
 05年 歴史系の16学会代表が11の陵墓などについて立ち入りを要望
 06年 宮内庁が内規を見直し、第1段目までの立ち入り許可を決定
 07年 学会側が神功皇后陵(五社神古墳)と明治天皇陵(伏見状跡)への立ち入りを要望
 08年 神功皇后陵への立ち入りが実現 

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テーマ:気になった事 - ジャンル:ニュース

  1. 2009/06/11(木) 09:45:34|
  2. 話題考
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Author:親馬シン
 原点であるフィクション「夜の長い街にて」を整理していく中で、自分が求めていたものの輪郭が明らかになると思っていた。
 しかし、実際にはそうはならなかった。

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