飛翔

作品原案として書き連ねています。 書きかけで試行状態ですが、踏ん切りをつけるために、一度手を離すことを目的としています。

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日々雑感1 : 「一日一生」

 古本屋で、酒井 雄哉 「一日一生」を見つけて立ち読みした。
 読んでいて、何かでこの話を聞いていると思いだした。そうだ、NHK特集だと思いだす。

 確かめてみたら、1979年(昭和54年)1月5日の 放送とのことだが、記憶にあるのはそんなに古い話ではない。
 不確かだが、平成15年に再放送されているようなので、この時に観たのだと思う。
 NHK特集「行 〜比叡山 千日回峰〜」
 番組では、千日回峰行に取り組む修行僧、酒井雄哉氏(52歳)の姿を追いかける。
 氏は、午前1時に歩きはじめ、山道を飛ぶように駆けめぐる。
 食事は1日2回、断食に備えるため、米の飯は食べない。
 堂入りで、9日間断食し、不眠不休で経を唱え続ける。その極限に挑む酒井氏をカメラはとらえつづける。千年にわたり、山深い比叡山で人知れず行われてきた荒行「千日回峰」をテレビカメラが初めてとらえたという。

 観ているときに、膨大な使い古した草鞋が下がっていたのが鮮明に頭にあるのだが、これが正しい記憶なのかどうかはわからない。

 本書では、題にかかわって、草鞋の話が出てくる。
 この草履を履いて行に入ると、一日で草履がボロボロになり、翌日は、また新しい草履に履きかえなければいけない。それを毎日毎日繰り返していたら、ある時、草履が自分に見えてきたという。
 もし自分が草履だったら、今日でおしまい。また明日になると新しい草履になる。
 生まれかわるみたいだと……。一日が終わって、また生まれ変わるのだと。

 山を歩いているときは動きの世界、草履を脱いで、お経を上げたり横になったりするときは、静かな世界。
 静かな世界が終ると朝になり、また動きの世界が始まる。動と静は常に背中合わせで、これを人生に置き換えて、動は生きること、静は死の世界とみる。
 生まれるから死んで、死ぬからまた生まれると。
 今日は、草履を脱いだ時に終わる。そこから明日生まれ変わるために一生懸命反省する。
 今日はなぜこういう悪いことがあったのか。明日は再び同じことを起こさぬように努力する。

 室町時代から三人しかいないという「比叡山千日回峯行」ニ回満行者で、現代の「生き仏」と呼ばれる酒井雄哉氏は、二度の比叡山千日回峯行で変わったものは何もないと言い切る。その後もずっと山の中を歩いているし、大層なものではないという。
 しかし、この荒行を2度したのは400年でわずか3人という難行、すごくないわけはない。それでもそういうのは、そもそも人からすごいと思われなくたっていいんだと言いたいのであろうし、大層な事をすることが大切なのではなく、毎日毎日身の丈に合ったように淡々と暮らしていることが大切なのだと説きたいのだろうと自分なりに感じる。
 本物の悟りの境地を体現しても、若い時の人生を省みて、人生はその時だけじゃないと平気で言う。その飾り気のない穏やかで優しい人柄が魅力を醸し出す。
NHK特集「行 〜比叡山 千日回峰〜」番組案内より 
 「千日回峰行」とは、比叡山の天台宗の修行僧が行う「行」の中でも最も厳しい荒行とされています。その名の通り7年間のべ千日間、山の峰々を歩く修行です。1日約40キロ、260カ所におよぶ礼拝所(らいはいじょ)を巡ります。この千日回峰は、一度始めたら途中で止めることは許されません。続行不能になった場合は、自ら命を絶つことが不文律とされています。織田信長の比叡山焼き討ち以後、400年間の記録によれば、千日回峰を満行した僧はわずか40人あまりです。
 番組では、この千日回峰行に取り組む修行僧、酒井雄哉(ゆうさい)さん(当時52歳)の姿を追いかけました。午前1時に歩きはじめ、山道を飛ぶように駆けめぐる酒井さん。1日食事は2回、しかも米の飯は食べません。断食に備えるためです。9日間断食し、不眠不休で経を唱え続ける堂入り。極限に挑む酒井さんをカメラはとらえつづけます。
 千年にわたり、山深い比叡山で人知れず行われてきた荒行「千日回峰」をテレビカメラが初めてとらえた番組です。
 【 一口メモ 】
 この番組を放送した1970年代後半、テレビドキュメンタリーのほとんどはフィルムカメラで撮影されていました。当時VTRカメラはまだ機材が大きく持ち運びも不便だったため、機動力を必要とするドキュメンタリーの撮影はまだ難しかったからです。しかしこのNHK特集「行」は敢えてVTRカメラでの撮影を試みました。また堂入りのシーンでは、極限状態に置かれる酒井さんの邪魔にならないように、無人のリモコン暗視カメラによって撮影するなど、当時最新のビデオ技術によりテレビドキュメンタリーの新境地を拓いた番組です。
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テーマ:生活の中で - ジャンル:ライフ

  1. 2009/06/13(土) 09:40:56|
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Author:親馬シン
 原点であるフィクション「夜の長い街にて」を整理していく中で、自分が求めていたものの輪郭が明らかになると思っていた。
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