飛翔

作品原案として書き連ねています。 書きかけで試行状態ですが、踏ん切りをつけるために、一度手を離すことを目的としています。

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日々雑感8 : 「正しい問題広報のための嘘」

 行政の方が使う手法として、正しい目的の理解を図るために、やや誇張して伝えるという方策をとることが行われることがある。
 これを見破られずに、結果として騙される自分が悪いのであろうが、人を引っ張っていく立場の方が、方策であっても結果として嘘になることを伝えることはやはりよくないと思う。ましてや、子供を出汁に使うという方策が加わる時には、なおさらのことである。
 自分は、学生時代にはやや科学的な傾向の勉強に興味があったはずなのに、ディフォルメ広報が見破られないことが多い。
 気づいた苦い経験を書き留めておくことが大切だと思っている。

 結果的に騙しを信じてしまう問題は、環境問題にかかわることが、多かったなと思っている。
 なかなか見破れなかった具体的な話の一つが、紙を使い過ぎることで森林を破壊し、温暖化が進むという話。
 このことにかかわって、森林保全と紙の使用にかかわって、「ケナフ」を育てて、そこからパルプをとるという話。この話、子供に関心を持たせる方策の一つとして、一時的ではあったがかなり流行った。実践した学校が、マスメディアに大きく取り上げられたりもした。
 最近、見かけなくなったのは、流行らなくなったということの他に、嘘が隠されていたことに気づいたからという側面もあるような気がする。
 しかし、その嘘は検証されることはなかったように思う。それは、環境問題に子供が関心を持つためという課題設定の正しさのためだ。問題点は自然消滅させている。

 しかし、当時の子供に対して、大人はきちんと隠されていた嘘を伝える必要はないのだろうかと思っている。
 その一つは、紙の使用が森林破壊を招いているという問題設定の構造自体が問題だったようだが、この設定自体の誤りは、今でも引き継いでいるので、ここに検証を入れて伝えることは、素人には難しい。ただ、疑う姿勢と感覚を持ち続けることを伝えることはできそうに思う。
 もう一つが、広報のために子供たちに誤って伝えた内容的なことだ。
 具体的に犯した誤りは、具体的に検証して誤りだったことを伝える努力は必要なのだと思う。

 この時の具体的な誤った話の一つに、ケナフを育てることは、地球温暖化を防ぐことにもなるという話がある。
 ケナフは長い繊維質を持ち、成長も速い。それで、ケナフを育ててここから紙の原料としてパルプをとるというふうにすれば、森林破壊を防ぐ一つの方策になるという話だった。二酸化炭素排出削減とケナフの成長の速さを結びつけた話だ。
 ケナフは、二酸化炭素を吸って成長するので、これを育てること自体にも温暖化防止になると結びつけた。
 しかし、これはケナフが使われたり、枯れたりする時点で、二酸化炭素は排出されるのだから、これは嘘であることは、ブームが過ぎれば大人なら誰でもが気づく。
 確かに、ブーム中には気づきにくいし、たとえ気づいたとしてもこれを嘘とはなかなか言いにくい。それは環境問題を子供に考えさせるためという目的の正義があるからだ。

 この話を純粋に信じて大人になった当時の子供たちに弊害をはないのだろうか。そう具体的に考えると、そのままではバイオマスの考え方の一部を受け入れ難くなっているということに思いつく。
 考えの基盤に、木材などを燃料とする場合は、元々大気にあった二酸化炭素を吸収して成長したので、これを燃焼によって放出させても、大気に二酸化炭素を戻すだけで、大気の二酸化炭素の増加には影響しないという感覚がある。
 この感覚と、教え込まれた「ケナフは、二酸化炭素を吸って成長するので、これを育てること自体にも温暖化防止になる」という話で培われ感覚には矛盾があって、受け入れ難い感覚になっているはずなのだ。関心を持っている大人になれば、矛盾は自己修正ができるだろう。だからといって、正当化する理由にはなっていないと思うのだ。
 培ってしまった誤りは、きちんと正しく伝え直すことが大切だと思う。しかし、これがなかなか難しいということならば、強烈な印象を与えるために姑息な手段を使わずに、できるだけ真実をもとにしていこうとする態度を、大人は持ち続けなければならないと思うのだが、考え過ぎだろうか。

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テーマ:生活の中で - ジャンル:ライフ

  1. 2009/07/05(日) 16:19:34|
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Author:親馬シン
 原点であるフィクション「夜の長い街にて」を整理していく中で、自分が求めていたものの輪郭が明らかになると思っていた。
 しかし、実際にはそうはならなかった。

 今は、知りたいことを追い求め、何も考えずに書きとめるだけだ。それでも充分満足している自分を感じている。

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