飛翔

作品原案として書き連ねています。 書きかけで試行状態ですが、踏ん切りをつけるために、一度手を離すことを目的としています。

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話題考21 : 「異常を基盤にした環境づくり?」

 毎日新聞2009/8/2の東京大准教授池内恵氏の「リスクを冒さぬ閉塞感」は、「09衆院選について、その動向を考察する記事だ。
 しかし、その閉塞感についての考察は、「異常を基盤にした環境づくり」として整理していることとかかわって、示唆を与えられる。それは、異常を基盤にした環境づくりがもたらす精神的な影響という視点からだ。

 氏は、リスクを冒さぬ閉塞感が生まれた背景を次のように述べる。
 今まで、日本人は、「安心」を得ることを大切にし、そのために安全を手に入れる必要があった。危険からの自由を手にするため、可能な限り予測してインフラから社会システムまで整えた。
 これが行き過ぎると、少しでも「危ない」と思うことは即座に排除される。実際には個人を取り巻く危険は昔に比べて減ったのに、逆に小さな危険に対して一層過敏になる。危険の排除は基本的には良い事なのでやめる理由がないという状況であり、安心を得るために、将来を予測するためのシステム作りがどこまでも続く。
 氏は、このことと今回の政権交代に関わる関心事と結びつけて論じたかったようだ。

 論じたかったことは違うことだが、自分なりに「異常を基盤にした環境づくり」というふうに表現していた危ぐと、ここでいわれているシステムが同じような危ぐと考えてよいのではないかと思えたのだ。
 ここで手にする社会は、危ないことはしてはいけないという原則に個人が縛りつけられ自由に行動できる幅を狭められた社会でもあるとする。そういう社会では、多くの人が危険を冒すことを恐れ、「リスクをとらない方が得だ」と考えるようになる。
 つまり、人間の可能性が失われた社会だというのだ。

 先に整理した具体例は、福島県の教職員不祥事対応に関わる話題だった。
 もし教育という世界が「人間の可能性」を大切にされなければならない世界だとすれば、福島県教委の対応は、このこととかかわって気になる。
 各報道によれば、相次ぐ教職員の不祥事を受け、県教委は29日福島市で臨時の県立学校長会議を開き、再発防止を指示したわけだが、その中で、遠藤俊博教育長が、現状を「教訓が生かされていない」とし、「一人ひとりが自分と無関係と考えている」として、叱責したということだ。そして、先日は、その中に2名の講師がいたということで、県内の県立高校の講師を全部集めて、不祥事を起こさないための研修会を開いたという。そして「一人ひとりが自分と無関係と考えている」と叱責したとのニュースを耳にした。
 
 一見すると、素晴らしい取り組みに見えるのだが、不祥事に全くタッチしない人たちに、自分たちも関係者としての自覚を持てということは、先の例の「そういう社会では、多くの人が危険を冒すことを恐れ、「リスクをとらない方が得だ」と考えるようになるということとつながるように思うのだ。
 つまり、本気でこんなことを繰り返すことが、「人間の可能性が失われた社会」を構成することになっていないのかという危険性を危惧するのだが、思い過ごしだろうか。
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テーマ:気になった事 - ジャンル:ニュース

  1. 2009/08/05(水) 17:41:02|
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Author:親馬シン
 原点であるフィクション「夜の長い街にて」を整理していく中で、自分が求めていたものの輪郭が明らかになると思っていた。
 しかし、実際にはそうはならなかった。

 今は、知りたいことを追い求め、何も考えずに書きとめるだけだ。それでも充分満足している自分を感じている。

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