飛翔

作品原案として書き連ねています。 書きかけで試行状態ですが、踏ん切りをつけるために、一度手を離すことを目的としています。

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日々雑感22 : 子育てのこと②

 「毎日新聞」2009/6/7は、「くらしナビ」で、ベネッセの「家庭生活についてのアンケート調査結果」について報じていた。

 そこに現れた現在の母親の姿を、調査を監修した青山大学の樋田教授は、学力低下や格差社会への不安から育児に頑張り過ぎ、教育を買おうとする親の姿が浮かぶとしていた。
 これは、メディアの情報にも影響されているとし、幼稚園や学校がその方法でいいよとメッセージを送るようにしないと潰されてしまいそうな母親像のようだ。

 もともとそういった母親像だったというよりは、5年前からの変化ということらしい。
 「子どものために自分が犠牲になることは仕方がない」と思う母親が急増し、特に、常勤で働く母親にその傾向が強かったという。
 その帰結として、良い母親であろうと無理をし、自分を子育てに向いてないとし、夫婦で互いの関心ごとを話し合うことは少ないという自己認識になっているらしい。

 ここで、2007に『親学(おやがく)』に関する緊急提言をなさった政府の教育再生会議の動きを併記しておく。
 そこでは、会議の必要性として、駄目な親と駄目な家庭が蔓延したという認識のもと、子供を母乳で育てることを呼び掛けたり、『親学(おやがく)』に関する緊急提言をなさった。

 もう一度、その提言を記す。
 確か、「脳科学では5歳くらいまでに幼児期の原型ができあがる。9歳から14歳くらいに人間としての基礎ができる」と指摘して、以下の11項目にわたって具体論を展開したはずだ。
 (1)子守歌を聞かせ、母乳で育児
 (2)授乳中はテレビをつけない。5歳から子どもにテレビ、ビデオを長時間見せない
 (3)早寝早起き朝ごはんの励行
 (4)PTAに父親も参加。子どもと対話し教科書にも目を通す
 (5)インターネットや携帯電話で有害サイトへの接続を制限する「フィルタリング」の実施
 (6)企業は授乳休憩で母親を守る
 (7)親子でテレビではなく演劇などの芸術を鑑賞
 (8)乳幼児健診などに合わせて自治体が「親学」講座を実施
 (9)遊び場確保に道路を一時開放
(10)幼児段階であいさつなど基本の徳目、思春期前までに社会性を持つ徳目を習得させる
(11)思春期からは自尊心が低下しないよう努める

 自分の感覚では、ほとんどが個人のルールの問題と思ったが、当時の新聞報道では、この再生会議は、これらを法律のルールに近い形でやりたいように見えた。そうなった時の妥協は、せいぜい6・8・9ぐらいしかないと思っていた。
 漠然とすごい時代がやってくるのかもしれないと危機感を持った。

 今回の報道で、比較教育社会学の本田氏が、談話を寄せている。
 90年代末から00年代末にかけ、政策面では改正教育基本法などの重要性が強調されてきた。現実には家庭学校企業による人材育成雇用の枠組みが崩れ、親はわが子を負け組にしないために幅広く包括的な能力を身につけなければと強迫観念に襲われる状況になっている。
 そして、家庭教育にこれ以上の責任を負わせるのは無理であることが読み取れるとした。

 この頑張りすぎて押し潰れてしまいそうな母親像を創設した責任の一端が、この教育再生会議の皆さんにはあると思うのだ。家庭教育に自覚を持たせなければならないと強い信念を持ち、推し進めたことが、このデータに反映していると思うのだ。
 その談話が、ほしいのではないかと思うのだが、多分、何も考えていないのはわかっているような気もする。
 社会に悪い影響を及ぼしているのに、自分たちは良いことをしたと思っていて、気づかないでいるというのは、一番たちが悪い。
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テーマ:生活の中で - ジャンル:ライフ

  1. 2009/10/04(日) 18:07:33|
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 原点であるフィクション「夜の長い街にて」を整理していく中で、自分が求めていたものの輪郭が明らかになると思っていた。
 しかし、実際にはそうはならなかった。

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